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印綬の男

 

印綬の男は、「だだっこ」「わがまま」「身勝手」「ズルイ」と女が訴えたくなる男である。

 

この印綬という星を持って生まれた男は、生まれつき「甘え上手」なのだ。

 

世話をやいてもらうことが当然であり、それがないことが即不幸だと考えてしまう。

 

繊細でちょっとしたことにもストレスを感じてしまうこの印綬男は、酒を飲んで心を癒すか、やさしい女に話し相手、グチ相手になってもらうのが一番いい。

 

一方女は、印綬男に出会うと、「世話好きな女」「母親代わりになりたくなる女」「能動的にさせられてしまう女」「叱ることで愛を感じる女」になってしまう。

 

印綬男の傍にいる人間は黙っていられなくなり、癒してあげたくなってしまう。

 

「構ってやれるかあ」といっても、悲しそうな姿を見せつけられ、何か物思いにふけるようなポーズをされると、かえって可愛そうな気持ちが湧いてきて、つい手を差し伸べてしまうのである。

 

また、「ここでこうすればいいのに、どうしてそうしないの?」「見ちゃいられない」とつい助けずにはいられなくなる、という場合もある。

 

こういったやり方に小さい頃から慣れているので、大人の男になったら、さらに知能犯に育つのである。

 

有名人でいえば、フォークボールの野茂英雄。

 

彼の人生はフォークボールのことしかない。

それだけしか考えていないから、誰か傍でその他のことをやってやる人が必要である。

 

またホリエモンも印綬男だ。

 

大学教授にも印綬男が多い。

 

ただ一つのことだけが生きがいで、他のことに価値観を持たない。

従って、傍に誰か愛情を持って支える、身勝手さを許す女性が必要なのだ。

 

女性はつい、「だだっこねえ」と、母性愛を強く掻き立てられてしまう。

 

誰かが傍でフォローしてやらなくちゃならないと感じて、面倒みてくれるのだ。

人生うまくしたもので、この印綬男はそんな愛を感じる女に縁をもつのである。